花田美香 | 隅掬いスプーン容器の形から考えた、
隅まできれいにすくえるスプーン

ジャムやマーガリン、ご飯のお供などの瓶や容器。その隅まできれいにすくいとれるよう、容器の形から考えられた〈Hatuka〉花田美香さんのスプーンです。先端がすっぱりと直線になっていることで容器の底部にフィットし、隅部分にも沿いやすい形状となっています。また、バターを切り出してそのままパンに塗ったり、バターナイフ的にも使用可能。

木製ですからガラス瓶と接触した時の音も柔らかく、金属製スプーンのようにカチッカチッと高い音が鳴らないのも、細かな点ですが良いなと感じます。

サイズは長さ約140mmのMサイズ、約165mmのLサイズの2種類。長さとともに、先端のすくう部分の広さもLの方が若干大きくつくられています。

使ってみた印象としては、Mは小瓶向け、Lがジャムスプーンとしては標準的サイズに近いイメージ。MとL、どちらにしようか迷う場合は、より高さのある瓶に使える、先端が広めでたくさんすくいやすい、バターナイフとしても使いやすい、という点から、Lサイズをまず取り入れてみていただくのが良いかなと思います。

ちなみに木製でとても軽いので、例えばLサイズを小さな瓶にさしたままにしても、瓶ごと倒れるということは基本的にありません。

仕上げに施されているのは、塗装後も木の質感や手触りがしっかりと残るセラミック塗料。天然木の風合いをそこなうことなく、撥水性も備えた仕上げとなっています。浸透系の塗料につき、ウレタン塗装のように表面に塗膜を張る塗装に比べて木材の経年変化もより出やすいと思いますので、その変化を楽しめるのも魅力の一つです。メープル、チェリー、ウォールナット、それぞれ独特の表情と色合いが美しい3樹種からどうぞ。

仕様

花田美香

大分県日田市を拠点に製作を行う花田さん。作品のネーミングがユニークで、それぞれの特徴や用途を表す名前になっています。花田さんのつくるものは簡素で余分なところがなく、素材感や手触り、使い心地の良さを真摯に追求する姿勢を感じます。

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